終戦の日2020
- 2020/08/15 12:00
- カテゴリー：原爆の日、終戦の日
また書くのに時間がかかってしまいましたが、
75年前の1945年の8月15日正午、玉音放送によって日本国民に敗戦が伝えられました。
戦争は3年8ヶ月にもわたったそうです。
ネットを見ていたら当時の談話でこんなのを見つけました。
「主人の訃報に魂消(たまげ)ていると
『名誉なことで〜』やら『流石に武人の細君です』などと言われ、
皆からも護國英霊の伴侶として持ち上げられたら泣くわけにいかなくなる」
どんな涙かはわからないし色々あるだろうけど、
この残されてしまった英霊の奥様は反射的に涙をもってメンタルを保とうとしたと思う。
それをコミュニティから、もっと言えば社会から封ぜられてしまったんだから
そのストレスは少なくともオレの想像力では計ることは出来ない。
思像を重ねれば打算の意味が分かり始め、それに伴って親の恩にも気づき始める
十四、五歳の頃に(オレは遅かったのかもしれないけど)親に死なれたことを
誰にも嘆けなかったぐらいのことになるんだろうか・・・
今年はポツダム宣言の受諾にまつわることを色々と調べてみたんだけど、
昭和天皇のご心中もさることながら本土決戦及び玉砕を主張する当時の若い将校たちを
抑えた阿南 惟幾 陸軍大将（陸軍大臣）や大西 瀧治郎 陸軍中将などの軍部首脳の思いも
なまなかなものではないと感じました。
このお二人は戦後自決されています。他にも軍部には自決された方が多数おられます。
これを当然と思われる方も中にはおられるかもしれませんが、
神風特攻隊の創始者の一人として知られる大西中将は誰もいない深夜に腹を十字に切り
発見されてしまうも延命及び介錯を拒み続け夕刻に亡くなったんだって。
って、これどーなのよ。メンタル強すぎだよね。
ただのナルシズムやヒロイズムでこんな事ができる真性のアホがいるなら
お目にかかりたいもんです。
大西中将は享年55歳だったといいますが今のオレにはとても無理です。
この人も含め自責の念で自決を遂げた軍部の人も英雄、英霊とは言えないかも知れないけど
悲しい犠牲者なんだなぁと強く感じました。
あとね、”特攻隊員は戦闘経験の浅い、若い兵であり、当然、技量も拙く、言葉を選ばなければ彼らは死ぬことがベストと自身を自身で洗脳していた（わかっていた）”っていう話も聞きました。
エリートパイロットだった最初の特攻隊の一つ敷島隊の指揮官、「軍神」関中佐と
自分たちを比較したのかも知れないけど これも悲しい話だね。
そういえば「象のトンキー（かわいそうなぞう）」を久々に読むとやっぱり悲しくなるよね。
芸をしてみせたってのはフィクションかも知れないけど。。
大衆動員の詐術としてのプロパガンダ。
たとえば「欲しがりません勝つまでは」などのスローガンや、
終戦直前まで続いた日本軍の戦況優勢報道（大本営発表というべきか）
これらの逆を行くことを今オレは書いてるのかも知れない。
すべてを知って書いてるわけじゃなく感情で書いてるし。
内田百閒は玉音放送を聞いたとき
”熱涙垂れて止まずこの滂沱の涙はどういう涙かという事を自分で考えることが出来なかった”
らしいけど、これを聞いたときオレは「ホントか？コラ！」と思ったんだよね。
でも、前にも書いたかもだけど昔一緒にやってた進駐軍クラブにもいた大先輩ベーシストが
子供の頃、神風が吹くって本気で信じてたってのを思い出して「信じ込まされること」、
最悪の表現をすれば「洗脳されること」ってのは疑う気持ちも起こらないってことだから
ある程度自分で情報を取ってこれる現在はマシではあるのかなぁ。
でもふと思うのはトランプ大統領の悪口 批判的な意見しか
メディアから入ってこないのは なんでなんだろうなってこと。
確かに安倍総理もそうかも知れないけどアメリカ大統領は選挙で選ばれるわけだから
支持者は多数派なわけでおかしな気がしない？
よくいわれるCNNの偏向報道のせいなの？
操作されてるの？
むー。
どんなときでも与謝野晶子のように自分で考えて表現できる者でありたいよね。
