ハイトーンその5

「下唇からのテンションのかけ方と、口輪筋の使い方」を
どう変えれば良いのでしょう？

目的は《アパチュアを小さくする》事なので
上唇が下がってくる力に釣り合うように
下唇でしっかりと支えることが出来ればいいはずなのですが、
その力を口輪筋に頼ってしまうと
《カマボコ型》のアパチュアになってしまい
音は痩せて硬くなってしまうし
形に無理があるのですぐにバテて、
結果、音は無くなってしまいます。

結局下唇側からも《遠隔操作》をしないと駄目なようです。
では何処の筋肉を使えばいいのか私は考えました。
すぐに思いつくのは顎の筋肉ですが
手放しにこの筋肉を使ってしまうと
例の「桃の種」が顎にできてしまい
コントロール性が極端に悪くなってしまいます。

でもいくら考えても顎の筋肉以外思いつきません
途方に暮れた私は何かヒントはないかと思い
ペダルトーンをBbからA, Abと下りていってみました。
Gあたりまでは なんとかそのまま下がれたのですが
Gb位からF,Eと下がるともはや音とは言えない位鳴りません。

使用しているマウスピースが小さめのもの
であるというのも原因の一つではあったのですが
とりあえずこの音域を鳴らせるように
練習してみようと思いました。
しかしいくら努力してみてもだめでした。
困った私は邪道と知りつつも
下唇をめくり、リムの下側に引っかけて
吹いてみたところ、ちゃんとペダルFやEが出るのです。

全くの邪道ですが、とりあえず試しに
このアンブッシャーで上の音に挑んでみようと思いました。


すみません
「ハイトーンその6」へ続きます